結婚式でBGMが流せない事態が続出! iTunesで買った曲が式場NGに
こんにちは。
いつもあなたのお側に、ぽめ山です。
昨年9月に友人が結婚したんですが、催し物をおこなうときにかなり苦労を強いられました。まさか、自由にBGMが流せないだなんて…。
(ゼクシィのCMで使われていた「パパパパーンの歌」です。おすすめ!)
そう、iTunesで買った曲をCD-Rに焼いて式場に持って行ったところ「正規に買ったCDでなければ流せません」と断られてしまったんです。
いやいや、iTunesで買った配信曲も正規ルートの音源ですよ。
「領収書を見せれば納得してもらえるだろう」と再度交渉したところ「ダウンロード曲はすべて流せません。新たにCDを買ってきてください」と機械的な返答が。
CDはよくて、配信曲が使えないってどういうこと…?
式場スタッフに尋ねると「無断使用による著作権侵害」なんだとか。
「???」
式場って毎日のようにガンガンBGM流してるわけだし、ライブ会場と同じようにJASRACに使用料まとめて払ってるんじゃないの?
これは式場による落ち度ではなく、同じような被害がここ最近、続出していることがわかりました。
いや、ほんと。
配信限定曲とかあるし、iTunesだって正規の音源として配信しているのにどうして認められないのか。じゃないと買う意味あんまりないじゃん。
で、調べてみたら出てきましたよ。利権というやつが。
ブライダル業界と音楽業界の間に「ウィン・ウィンの関係を構築する」ことを目指して設立
もうね。ブライダルに特化したガッチガチの利権ですよ。
この規定によると
結婚式や披露宴で市販CDの楽曲を複製利用するには、権利処理の手続きをしなければいけません。
「市販CDの複製利用」が禁止されています。
具体的にはどういう例があるのでしょうか…?
「結婚式や披露宴で流すBGM用にお気に入りの楽曲を集めて1枚のCDに収録する」
1:「当日流すセットリストの楽曲をCD-Rにまとめる」ことが禁止されています。
「プロフィールムービーなど、当日会場で上映する映像作品に楽曲を利用する」
2:「2人の出会いをまとめた映像作品にBGMをつける」ことが禁止されています。
「結婚式や披露宴を撮影した記録映像に、会場で使用したBGMなどの楽曲とともにDVDに収録する」
3:「結婚式&披露宴の記録DVDにBGMをつける」ことが禁止されています。
ぎゃふん!
これ、完全にお通夜じゃないですか!
いよいよ気軽に音楽が楽しめなくなってきましたよ。
んでもって、だめ押しもありました。
市販のCDから楽曲をコピー(複製)する場合は、著作権と著作隣接権の両方の手続きが必要です。著作権・著作隣接権の手続きをせず無断でCDやDVDなどの記録メディアに録音・録画すると、作品を制作した事業者や、ケースによっては新郎新婦が著作権侵害に問われます。
もう一度言います。
新郎新婦が著作権侵害に問われます。
幸せな結婚式だというのに、著作権侵害で訴えられる新郎新婦…。
えげつない! えげつないよ…!!
こんなの絶対おかしいよ!
と、まぁ、こんな状況です。
新郎新婦にこう言ったことを直接やらせるのはあまりイメージが良くないので、式場はBGM使用料を上乗せして見積もりを出す形になりそうですね。
ますます結婚にお金がかかる時代になりました。
少子化を心配するのであれば、国が介入していただきたいものです。
ぽめ山も頑張って結婚するんだからね!